テレビのCMでふと目に入った「氷河期展」
マンモスやクロマニョン人の展示があると知り、なんだか面白そうだと思って、開催最終日に行ってきました。
太宰府天満宮にも立ち寄りながら、九州国立博物館の特別展を見て回りました。
博多駅からバスで太宰府へ

太宰府へは電車とバスのどちらで行こうか迷いましたが、乗り換えのないバスを選びました。
博多駅から太宰府行きの「旅人(たびと)」に乗車しました。
予約は不要で、週末は15〜20分間隔で運行しているようでした。交通系IC・クレジットカードのタッチ決済・1日フリー乗車券が利用できます。
所要時間は約40分だと思っていましたが、福岡空港国際線で数分停車したあと、都市高速に入ります。
そこからは約20分くらいで、景色を眺めているうちに到着したように感じました。
九州国立博物館
氷河期展

氷河期展の入口では、大きなマンモスが出迎えてくれ、入口が小さく感じられました。


展示最終日だったこともあり、家族連れの姿も多く見られました。
映像やパネルによる展示に加え、子どもにもわかりやすい解説や展示の写真を撮ってカードを作る参加型のミッションも用意されていました。

ケナガマンモスは全身を覆う毛がボサボサとしていて、まつげも長く、厳しい環境に適応していたのだろうと思いました。
これだけ毛が長いと、視界はどうだったのだろうと気になりました。

ケナガマンモスの成体は肩までの高さ約2.5mにもなるとされる動物です。
目の前で見ると、これほど大きな動物を人間が槍だけで狩るのは、簡単なことではなかったと感じます。
牙は、前歯が伸びたものだそうです。成体の骨だけを見ると、すぐには結びつきませんでしたが、幼体の展示を見ると、たしかに前歯のようにも見えました。
長い年月をかけて環境に適応していったとはいえ、あれほど重そうな牙を持って歩いていたことに驚きました。
体を支える足も、かなり丈夫だったのだろうと思います。

オオツノジカは、肩までの高さが約2mの動物で、角に迫力がありました。
どうしてこれほど大きな角が必要だったのか、どんな動物が天敵だったのか、疑問が次々に浮かびます。
もし群れで生活していたら、角がぶつかってしまいそうだなと思ったりもしました。

展示では、化石と模型を一緒に見ることができました。


ホラアナライオン、ホラアナハイエナ、ホラアナグマは、骨格の形が現在生きている動物とは異なっているそうです。
ホラアナライオンは、現代のライオンのような立派なたてがみはなかったようです。
言われてみると、首周りの毛のボリュームが控えめに見えました。

氷河期の動物は、寒い環境に適応したものが多く、サイの仲間であるケサイにも毛が生えていました。

また、マンモスと同じ時代に生息していたジャコウウシが、現在もカナダ北部やアラスカなどで暮らしていることを知りました。

マンモスが絶滅した詳しい原因は、今もはっきりとはわかっていません。
温暖化による環境の変化で、マンモスが食べていた植物にも変化があり、絶滅に影響した可能性があるそうです。


ネアンデルタール人とクロマニョン人の復元模型はとてもリアルです。
長い年月を経て進化してきた人類ですが、顔立ちにはどこか見覚えがあるようにも感じました。
近くでは「ナイトミュージアムみたい」と話す声も聞こえてきました。確かに、展示された模型が動き出しそうな雰囲気があります。
クロマニョン人の服装は、実際に着ると重そうですが、現代のファッションにも通じるようなデザインに見えました。
クロマニョン人のファッションショーがあったら、面白そうです。


装飾品や裁縫に使われたと考えられる針も展示されていました。
針は主に骨や枝角、象牙などで作られており、糸を通すための小さな穴が開いていました。
当時の人々の手仕事の細かさに感心しました。


今回、特に注目を集めていたのが、日本初上陸として紹介されていたクロマニョン2号やネアンデルタール人の頭蓋骨でした。
多くの人が並んでいたので、横から見ることにしました。
比べて見てみると、目の上の盛り上がりや頬骨などに違いがあることがわかりました。
人の骨をじっと見つめていることに、何ともいえない気持ちになりました。

展示の最後には、氷河期に生きていた動物の歯や牙に触れられるコーナーがありました。

ケナガマンモスの歯は、初めて見る形でした。
歯の塊全体で1本なのか、横に並んだ模様の一つひとつが1本なのか、気になって象の歯についても調べました。
展示されていたものは、全体で1本の歯のようです。
ゾウは歯が何度か生え替わるそうですが、マンモスにも同じような生え替わりがあったのか気になりました。

牙にも触れることができ、よくなでられている部分は色が変わっていました。
触ってみると、表面はすべすべでした。
実物大の模型が並ぶ展示は、まるで氷河期の動物園に来たような気分になり足を運んでよかったと思いました。


ショップには、ナウマンゾウのぬいぐるみがたくさん並んでいたほか、マイクロファイバーのような素材で作られたマンモスもあり、かわいらしい姿が目を引きました。
文化交流展

氷河期展のチケットには文化交流展も含まれていたので、こちらも見てみました。
広い展示室だったため、ざっと回ることにしました。


縄文時代の土偶は、ぴったりサイズの什器に収められていて、さまざまな角度から見られる展示方法がいいなと思いました。
またインドネシアのジャワ島に伝わる影絵芝居も展示されていました。
きれいな色が塗られていたので、色のついた面も使うことがあるのかなと考えながら見るのも面白かったです。
あじっぱ

開室前から、どんな場所なのだろうと気になっていた体験型展示室「あじっぱ」にも行ってみました。
ここでは、さまざまな国のおもちゃや楽器、衣装などを見ることができます。
展示品の多くは実際に手に取って触れることができ、体験しながら楽しめるのが特徴です。

ベトナムの天秤を体験している方がいて、子どもたちは真剣な表情、大人たちは「軽い、軽い」と話していたので、持ってみました。
実際に持ってみると、思っていたより重みがあり、子どもたちが真剣な表情で体験していた理由がわかった気がしました。


普段見かけない楽器もあり、どんな音がするのだろうと自然と手に取っていました。
簡単な楽譜や数字が書かれていたので、それを見ながら演奏すると、それなりにメロディーになっていました。
子どもも大人も楽しめる場所でした。
周辺スポット
太宰府天満宮

九州国立博物館へは太宰府天満宮の境内を通って向かい、雨が強くなる前に参拝しました。
頭をなでると知恵を授かると言われている牛をなで、太鼓橋を渡ると麒麟が見えてきました。

存在感のある麒麟に目を引かれましたが、近くの案内を見て、鷽の像もあることに気づきました。

🌿 豆知識 🌿
麒麟は、徳をもって世を治める王者が現れたときに姿を見せるとされる聖獣です。太宰府天満宮では、誠実な心を貫いた菅原道真公の生き方を象徴する存在とされています。
鷽は、知らず知らずのうちについてしまった嘘を誠に替え、幸せを運ぶと信じられている鳥です。

御本殿のそばには、道真公を慕って京都から太宰府まで飛んできたという伝説が残る梅の木「飛梅」があります。
小説『飛梅』を読んだことをきっかけに、先日、作品にゆかりのある本屋さんに足を運びました。
今回、急に決まった太宰府行きで本物の飛梅を目の前にし、ここにも不思議なつながりを感じました。
御本殿を参拝したあと、飛梅の木にも心の中で「ありがとう」と伝えました。


境内にも小さな牛の像があり、顔の周りがピカピカになっていて、たくさんの人になでられてきたようです。
池をのぞいている人たちがいたので、見てみると金色の鯉が泳いでいて、幸運をもらったように感じました。

そのあとすぐに猫の姿を見かけ、目の前を横切った猫は、そのまま休憩を始めました。
集まってきた子どもたちを前に「落ち着き給え」と言っているような、穏やかな猫でした。
ちょこっと休憩(太宰府参道で食べ歩き)


焼きたての梅ヶ枝餅は、お餅の部分を持つと熱々で、写真を撮るのにも苦戦しました。
表面のお餅はパリッとしていて、中にはあんこが入っています。安定のおいしさで、梅ヶ枝餅を見かけると、つい食べたくなる一品です。
お店:かさの家

お昼ご飯は、歩いていると目に入った「酒殿屋」に入りました。
注文は、席に着いてからレジで伝えるスタイルでした。
先ほど太宰府天満宮で飛梅を見たこともあり「飛梅そば」にしました。スタッフの方から梅入りのそばだと説明があり、了承して注文しました。
実際に食べてみると、とろみのあるあんとそばは、どこか梅味のガムを思い出すような味でした。
好みとは少し違ったようで、かつ丼や天ぷらにしておけばよかったかなと思う、冒険の味でした。
お店:酒殿屋

鬼瓦の形をしたもなかは、1個から購入できるので、自分用のお土産に買いました。
店頭の商品を見ると、もなかからあんこがはみ出しそうなくらいたっぷり入っていました。
翌日に食べたため、もなかのサクサク感はありませんでしたが、購入したものも、もなかが閉まらないほどあんこが詰まっていました。
お店:天山 本店


🌿 豆知識 🌿
鬼瓦は、建物の屋根に取り付けられる瓦の一種です。
屋根を飾る役割に加え、魔除けの意味も込められてきました。
九州国立博物館では、奈良時代に作られた国内最古級の鬼面文鬼瓦も展示されていました。


参道から少し外れたところで、北九州の「揚子江の豚まん」も購入しました。
手に持つと、その大きさがよくわかります。上手に食べているつもりでも、最後のほうには肉汁があふれてきました。
お店の「肉汁注意!」という言葉どおりでした。
お店には手を洗える場所もあったので助かりました。
手を汚したくない方は、箸を使って食べるのもおすすめです。

太宰府駅方面へ向かい「YAMAYA BASE」で、明太フランスを購入しました。
辛子明太子が使われているため、ピリッとした辛さがあり、福岡で食べる辛子明太子の辛さを思い出しました。
太宰府でしか食べられないと思っていましたが、やまやの明太フランスは博多駅でも購入できるそうです。
帰りに福岡空港(国内線)の保安検査場を通過したあとにも販売されているのを見かけました。

最後に「ちゅー太の喫茶」で、紅茶のチーズケーキを食べました。
運ばれてきたドリンクもケーキも見た目がかわいらしく、思わず笑顔になりました。
チーズケーキは種類が豊富で、定番のものからチョコレートやピスタチオなどいろいろな味がありました。
店内はゆっくり過ごせる雰囲気で、歩き回ったあとの休憩にもぴったりです。
今回はカフェとして利用しましたが、次に太宰府天満宮を訪れるときには、ランチを食べに来るのもよさそうだと思いました。
お店:Cheesecake laboratory チーズケーキ研究所 太宰府参道店「ちゅー太の喫茶」
基本情報

開館時間: 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日: 月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日)、年末
アクセス:西鉄太宰府駅から徒歩約10~15分
■氷河期展( 3階 特別展示室)
会期: 2026年7月18日 ~ 9月27日
所要時間:約1時間
観覧料:
一般 2,000円
高校生・大学生 1,000円
小・中学生 600円
■文化交流展(4階 常設展示)
所要時間:約30分(短時間で鑑賞した場合)
観覧料:
一般 700円
大学生350円(高校生以下・18歳未満は無料)
■あじっぱ(1階)
所要時間:約15分
観覧料:無料
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