三溪園は、明治時代末から大正時代にかけて製糸・生糸貿易で財をなした横浜の実業家・原三渓(富太郎)が、東京湾に面した「三之谷」と呼ばれる谷あいの地に造りあげた日本庭園です。
京都や鎌倉などから集められた17棟の歴史的建造物と四季が調和した景観がみどころで、美術・文学・茶の湯など近代文化も育まれていた場所だそうです。
実際に歩いてみると、歴史ある建物のまわりに梅の花が咲き、園内には猫がのんびり過ごしていて、横浜にいることを忘れるような静かな雰囲気が広がっていました。
入ってすぐに大池と猫たちに足止め

三溪園に入ると、まず大きな池が目に入り、その広さに圧倒されます。
チケットをスタッフの方に見せて進もうとすると、すぐに猫たちに出会い多くの人が足を止めてしまいます。


人懐っこい猫も多く、スタッフの方が名前を呼んで可愛がっている様子も見られました。
愛護団体の方が餌をあげているそうで、猫たちは愛情とご飯で丸々しています。
手を洗える場所もいくつかありました。
ウメジローと臥竜梅

園内では梅の花が多く咲いていました。
梅の木にはメジロも来ていて、全ての蜜を吸いながら枝から枝へと動き回っていました。
梅とメジロの組み合わせは「ウメジロー」と呼ばれるそうです。誰かのペットのような名前で、なんだか愛着がわきます。

臥竜梅もありました。龍が這っているように育つ梅で、幹や枝が地面近くを伸びていて、とても神秘的な雰囲気です。
三溪園の臥竜梅を絵に描いた人もいるそうなので、機会があれば絵も見てみたいと思いました。
歴史を感じながら歩ける園内


園内には滝や小川もあり、歩いているだけでも心地よい空間が広がっていました。
また、三溪園には案内看板も多く、「昔ここに神社があった」など、当時の様子を知りながら散策できるのも魅力です。
園内には、合掌造りの「旧矢箆原家住宅」もありました。白川郷まで行かなくても合掌造りの建物を見られるのは嬉しいですね。
現在は雨漏り修復工事中で、完成は来年予定とのことですが、工事後は屋根裏まで公開されるそうです。三溪園の中で唯一、建物内部に入れる施設とのことで、完成後にまた訪れてみたくなりました。
初音茶屋で無料のそば茶

歩いていると、どこからか何かを燃やしているような香りがしていましたが、ここからだったようです。
この日は桜の木を燃やしてお湯を沸かしているとのことでした。
初音茶屋では、三溪園を開いた当時からそば茶を振る舞っていたそうで、現在も無料でそば茶を飲むことができます。
古釜でお湯を沸かしている様子も風情があり、時間がゆっくり流れているように感じます。
ここには芥川龍之介も立ち寄り、俳句を書いたそうです。同じ場所で景色を眺めながら、何かいい言葉でも浮かぶだろうかと思ってみたり、偉人もここで同じ景色を見ていたのかと思うと、少し不思議な気分になります。
三溪園のシンボル三重塔

三重塔は少し山道のような階段を上がったところにあり、途中から見渡せる景色もとてもきれいでした。


この三重塔は、関東地方に現存する木造塔の中では最古といわれているそうです。歴史ある建物ですが、周囲の自然とも調和していて、静かな雰囲気の中でゆっくり眺めることができました。
実際に見てみると、真正面よりも少し下の位置から見上げる景色が印象的で、京都のお寺を訪れたような気分になりました。
写真を撮りながら、しばらく景色を眺めて過ごしている方も多かったです。
ちょこっと休憩

園内を歩いたあと、「三溪園 茶寮」でそばを食べました。
外の席で食べていたので、ちょうど猿まわしを見ながら食事ができました。
そばの麺は太いものから細いものまで、バラバラでいつも食べるそばとは違い、すするときの感触に少し違和感がありながら、手作りなのかなと想像しながら食べていました。
スープは見た目が濃そうに見えましたが、実際はそこまで濃くなく、気づいたらスープまで全部飲んでしまいました。
きのこそばがとてもおいしかったので、次回はきのこそばを単品で食べようと思います。
お店情報
三溪園茶寮
基本情報
【住所】神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
【開園時間】9:00〜17:00(最終入園 16:30)
【入園料】
大人 900円
小中学生 200円
横浜市内在住の65歳以上 700円
※年間パスもあり
まとめ
三溪園を造った原三渓(富太郎)は横浜の実業家で、園内を歩いていると、歴史的建造物や庭園に当時の文化や豊かさが感じられました。
園内はとても広く、池や歴史建築、自然の景色を眺めながら、ゆっくり散策を楽しめる庭園です。季節限定で開放される遊歩道もあるそうで、梅や桜、新緑、紅葉など、訪れる時期によって違った景色を楽しめそうでした。
この日は食事も含めて約3時間ほど滞在しましたが、敷地が広いため人の多さはあまり気にならず、落ち着いた雰囲気で過ごせました。ただ、場所によっては道幅が狭いところもあるため、譲り合いながら歩く場面もありました。
歴史的建造物や自然を眺めながら、静かな場所でのんびり散歩したい人におすすめのスポットです。
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